2020/09/30
現在制作している11月にリリース予定の作品「雨ノチ明日芽吹ク」
3枚目のフルアルバムです。
これまでになかった歌とピアノのデュオ編成での作品。
これまで作った2枚のフルアルバムはバンドサウンドで制作してきたけど、
デュオアルバムを今作りたいのには理由があります。
思いついたのは、昨年リリースした2ndフルアルバム「咲く意味は」の制作期間真っ只中の時。
昨年「詩央里brothersという仲間について」というタイトルでブログを書きましたが、今回はデュオ作品を作ることに快諾してくれた作編曲家である白石なるくんについて。
出逢うまでの流れはあまり穏やかではなかったことは前にも書いた気がするけど、
これまでの人生で積み重ねてきた音楽的な知識と技術が豊富ななるくんと、歌のトレーニングはやってきたものの理論などは知らないまま歌いたいように歌ってきた私。
不安ながらに入った初めての顔合わせ兼音合わせのスタジオ。
でもなるくんの弾くピアノと一緒に歌ったら、なんだこりゃ!って思うくらい楽しくて。
気付けばもうあの日から6年。
こんなに長く一緒に音楽している未来になってたなんて二人とも思ってなかっただろうな。
オリジナル曲なんてほとんどない中、カバー曲を一緒に演奏したり、一緒にライブに出たり。
鼻歌で作った歌に、なるくんがコードをつけて伴奏してくれた一番最初の曲が「オモイヨトドケ」です。
一人でふわふわと歌ってた鼻歌が、曲として形となった時はめちゃくちゃ感動した。
頭の中で思い描いてたものが3Dで突然目の前に現れた!みたいな。(笑)
あの瞬間は一生忘れられないな。
いや今でも毎回感動するんだけど。
だから、今回はその思い出も込めて「オモイヨトドケ」の収録を決めました。
2017年に制作した1stアルバムにも収録した楽曲ですが、時を経て少し大人になった私たちの全然違ったサウンドになっています。
既にめちゃくちゃお気に入りです。
早く聴いて欲しい!
1stアルバムのアレンジの方も聴いたことのない方は聴いて欲しい。
聴き比べしてみて欲しい。
そして、これは偶然ですが最近私のオモイヨトドケブームがきている。
自分の作った曲はもちろん全部大切で愛おしい存在だけど、定期的にブームがくる。
曲作りが楽しくなって、
ペースは早くないものの曲ができては、
なるくんにスタジオに来てもらってアレンジをして貰う。
その繰り返し。
アレンジして貰った日の帰り道はスタジオで録音した音源聴きながら、ニヤニヤしながら帰ったなぁ。
理論は分からないけど、イメージやこだわりはたくさんあって、それらを理解した上で音をつくってくれる。
一生懸命書いた自分の曲に色や表情がたくさん重なって形になる瞬間がたまならく好きです。
バンドでスタジオに入る時にも基本的にアレンジはなるくん担当。
いやぁ大変だな!よく何年もずっと一緒にやってくれたな…!
詩央里brothersとか名乗ってるのに、バンマスは完全になるくんだった。(笑)
とにかく自分が楽しくてやってた音楽。
でも頭の中に浮かぶやりたいことは一人では到底実現させられないことが多い。
これまでいくつもの夢を叶えてもらいました。
あ、一回だけなるくんにダメ元で路上ライブ一緒にやらないか誘ってみたらまさかのOKをくれて高円寺駅のバスロータリーのところでやったことがある。超贅沢すご!
たくさんの人に立ち止まって貰えて嬉しかったなぁ。
プロを路上ライブに誘うって冷静に考えて色々やばいな。
そして、時は過ぎて昨年2019年に初めて一緒に作曲をしました。
それまでは私が作った曲を持って行って、アレンジをしてもらうという流れだったけど、作るところから一緒にやったのははじめて。
それが「ただ在るだけ」という曲。
なるくんがコードを鳴らし私がその上にメロディを重ねる。
今までに作ったことのないような楽曲が完成しました。
そこにこれまで生きてきた27歳時点の自分が辿り着いた答えである言葉が乗りました。
メロディと歌詞はほぼ同時進行で浮かび、完成した曲。
この楽曲は2ndアルバム「咲く意味は」で収録していますが、
次作3rdアルバムにもデュオ編成でのアレンジで収録。
これもぜひ聴き比べをして欲しいです。
この頃からなるくんのピアノと私の声でのデュオ作品を作りたいと思い始めます。
めちゃくちゃな楽譜を書いて持ってくるし、楽器も弾けなかった、いつでも突拍子もないことを言いまくる私とこんなに長く一緒に音楽をしてくれて、誰かと音を鳴らす楽しさをこんなにも教えてくれた人。
それを形に残したい。
私にとって作品は、自分が辿ってきた道です。
歌の中にある全ての言葉が私の人生です。
未来への約束なんてない短いの人生の中、
こんなにたくさんのことを教えてくてた人との音を作品として形にしたい。
やりたいと思ったことは今やらないと。
昨年、デュオ作品を作りたいとなるくんに伝えた時、
その場で「やろう。」って言ってくれて今もうすぐ完成というところまできました。
また夢を叶えてもらってしまった。
いや、それは完成してからいう言葉か。
今回初めて、なるくんが書き下ろした楽曲に私が言葉を乗せたものも数曲あって。
各楽曲についての詳しい解説はまた近々書きます。
歌うようななるくんのピアノの音、
たくさんの人に聴いて貰えたらいいな。
ピアノに導かれ、今までしなかった歌い方が自然と見つかったりしたなぁ、レコーディングしていく中で。
そして。
新しいアルバムの完成は私自身が楽しみだしたくさんの方に聴いて貰えたら幸せだけど、
これまでにつくったどの作品もその時々にしか作れなかった音をパッケージしているからこれまでの作品の中にある楽曲もたくさん聴いて欲しいし、届けていきたい。これからも。
だから、今日も歌いにいこう〜♪
2017年8月リリース
1stフルアムバル「To my brothers」
1. 確かに進んだ道
2.オモイヨトドケ
3.想い人
4.生きてるあいだに
5.chance
6.明日の僕から君へ
7.Dear Mr.&Ms.
8.いまの夢
2019年2月リリース
アコースティックミニアルバム「Who I am」
1.忘れたくない日々
2.明日の僕から君へ
3.犠牲の海
4.いまの夢
2019年10月リリース
2ndフルアルバム「咲く意味は」
1. 愛なき場所
2. ただ在るだけ
3. ここにいるよ
4.犠牲の海
5. 忘れたくない日々
6. 行く道交わる日
2020年11月リリース予定
3rdフルアルバム「雨ノチ明日芽吹ク」
特設ページ: https://shiori-utautau.com/3rd-album