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2020/11/12

本当に結果と数字が全てか

結果が全て。
そう思ってきたし、今でもそう思っている。
特に仕事に関しては。

結果を出すための戦力になる人材でいたかったし、評価も実績も欲しい。

結果を出すために逆算して動いて、時に結果につながらなかった時にはなぜ結果が出なかったのか徹底的に分析する。
その頃の上司からは「どんなに不可抗力の状況でも自責で考えて対応策を見つけて」と言われてた。
当時は鬼か…….と思っていたけど、その教えのお陰で得たものがたくさんある。

努力すれば必ず結果が出せるとは言えないけど、
結果が出せなかったなら努力しなかったのと一緒。

そこまでの努力を次で活かせるかどうかは次の自分次第であって、今の自分にはできなかったということ。

だから、結果を出したい。
数字が一番分かりやすい。
特に同じ場所で働いていない上司とかには現場で見てもらえてる訳じゃないから数字を出さなきゃ評価も何もないし。

そんな結果が全てだと思っている私が、ある時歌のオーディションを受けて優勝したことがあった。

「優勝」という結果が欲しくて練習と準備をしてきたステージ。
その時は純粋に嬉しかったんだけど。

次の日から自分の周りが変わった。

「すごいと思ってました!」
「歌好きです!」

多分私の歌なんて殆ど聞いたことない人とかからもそんな言葉を貰うようになった。

褒められてるんだから嫌な気持ちにはならないが、その時異様に寂しくなったのはそれらの言葉が私の歌に向けられたものではなく、優勝した事実によって貰った言葉だったからなんだろうな。

優勝して得たものってなんだろう。
周りからの評価?実績?

それから音楽に関しては、自分は結果と数字が欲しいわけじゃないと気付いた。
もちろん必要ないわけでもないけど。

何でもない自分が書いた歌によって目の前の人、いやあなたの心に何かを届けることができるか、が私にとっての自分の価値だと思っている。

誰にでも好きになって貰える曲は書けそうにないし、
そもそも人のために曲書いてないし、
誰にでも響く歌はきっと私には歌えない。

でも、答えのないことを考えて、考えて、それでも考えることをやめない人の心と出逢った時には一瞬でも響いたらいいなとか思ってる。

言ってること矛盾してそうだけど自分的には矛盾してないんだよ。

ギター練習合間の独り言。