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詩央里official web site

2023/12/31

12月につくった2本のライブの話

2023年のうちに書き上げたいブログ。
と、書きはじめてから6日が経過、大晦日になってしまった!

まずはひとつめ。
12/9(土)“めくるめく季節の中で”@神楽坂THE GLEE

企画運営を担当したELLYとのツーマン。

「詩央里brothersをもう一度観たい。」
というアツいオファーを6月にいただいたことからはじまった企画。

この仲間とまた歌えることは私にとっては間違いなく幸せだけど、観る人にとっても楽しいだけで終わらない時間をつくるにはってとても考えた。
正直企画時点からとても難して一度は断ってしまったほど。

大好きなbrothers、それぞれの場所でそれぞれが進んでいる。
バンドとして同じ未来を追いかけて活動をしている訳ではない、だけど私たちにはストーリーがある。
それあっての仲間とも言えるくらい。
そのストーリーが見える公演であればまたこの仲間と人前に立つ意味が生まれる。

約10年ほど共に進んできたシンガーELLYとは詩央里brothersメンバーとも何度も時間を共有してきた。

これまでの時間を振り返りながら、未来の話もできるような空間、ELLYと詩央里brothersでならそれができる!とELLYにお声がけ。
超絶喜んで受けてくれた。

公演タイトル、候補が何十個もあったんだけど、ELLYとは音楽仲間でありながら飲み仲間でもありいつも本気でふざけ倒す最高の仲間であることから「テキーラじゃんけん」で決定していた。

が、いざ神楽坂にあるTHE GLEEさんに会場が決定し雰囲気を見ていたら「テキーラじゃんけん」ではない気がしてきた。

公演をつくる経緯から真面目に考えた方の「めくるめく季節の中で」に決定。

ELLYがこれまでずっとつくってきたイベント、私も沢山出させて貰ったそのタイトルは“Sparkle”

「めくるめく」の英訳が“Sparkle”だったという、ね。なんと!
狙ってないけど狙ったとしか思えないよなぁ。

ということで準備は進む。

brothersでつくったアルバムは最初の2作品。
基本的にはその中からセトリを考える。
今年書いた曲“PEAK OUT”もやりたいって言ったらなるくんが私の弾き語りライブ映像を見てbrothers用アレンジがわずか数日で送られてきた。
衝撃のスピード感。

多めにリハ時間を貰い、じっくり。
リハも楽しい。大好き。

brothersライブは滅多にないからこのリハ時間もすごく貴重。
リハ終わる度にあと何回会える、って数える。

衣装決定。
テーマカラーは紫。
今私が紫にハマってるから。
みんな似合いすぎてて最高。
パープルブラザーズ最高。
自分のも楽しいけど自分以外の人の衣装コーディネート本当に楽しい。

ELLYとの共作曲も制作することになった。
前々から話は出てたものの、2人ともドタバタで着手したのが確か11月中旬。
ELLYが作曲、私が作詞。
そしてアレンジはELLYバンドのドラム宮崎征嗣さんに依頼させてもらった。
ELLYバンドのバンマスであり、楽曲アレンジも担当している宮崎さん。
私はELLYバンドの制作チームに留学生として仲間に入れてもらったような新鮮な感覚を覚えていた。
この制作も物凄いスピード感で進み、デモ音源までつくった。
ELLYに来てもらって自作スタジオ詩央スタでの歌録り。
自分の歌はよく録るけど他の人の歌を録るのは初めてでこれがまた新鮮で楽しかった。

この音源の最後の音の調整も真也さんが頑張ってくれている。

寝る時間は勿論、ご飯食べる隙もない日が続く。
何をそんなにやってたんだって思うけどそういうものよね、本番前は。
珍しく本番ステージの上でも若干裏方モードが抜けないくらい裏方にどっぷり浸かってた。
今年気付いたのだけど、私裏方業務めちゃくちゃ好きだ。

迎えた本番。
まさかの予定より90分寝坊。
ELLYと私は同じ場所で早朝にヘアメイクの予約をしていた。
起きてELLYから連絡入ってないし連絡も返ってこないので「絶対ELLYも寝坊してるわ…」て思いながらヘアメイクさんに電話。
まさかのELLYはもう現場にいた。
寝坊してるのは私だけだった。
なんとか時間ずらしてもらって髪の毛つくってもらって涙。
最近ハマり気味のハーフツイン。
髪の毛でリボンつくってもらったんだよ、気付いた?

当日リハ。
あっという間に開場時間。

ELLYバンド“The First”ステージ。

バンド演奏に同期も入った豪華アレンジ。
良かったなぁ。浸ったなぁ。
ELLY独特のグルーブと声はやっぱり魅力がすごいね。
肺年齢95歳とか言ってる場合じゃないよまじで。

詩央里brothersステージ。


┈┈┈┈┈┈セトリ┈┈┈┈┈┈

ただ在るだけ
愛なき場所
確かに進んだ道
このゆびとまれ
犠牲の海
ここにいるよ
PEAK OUT
chance
忘れたくない日々

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

ピアノ: なるくん(白石なる)

ベース: かをりん(渡部かをり)

ドラム: ばべちゃん(馬部真也)

ギター&コーラス: まっち(町田雄崇)

初めての会場だったけど、音響もすごく好みでゆったり座りながら観てもらえる空間も好き。
この仲間とまた演奏できてる時間がとてつもなく嬉しくてしっかり幸せ噛み締めながら歌った。
PEAK OUTのアレンジ好きすぎる。

この日についてなるくんがブログを書いてくれてて、それがどんなサプライズよ!!!ってくらい嬉しかった。
https://note.com/narushop/n/n6039ba540298

brothersでよくライブをしてたのは2015年〜2019年。
その頃から観ててくれている方もまだ出逢っていない方も、詩央里brothersの演奏をとっても喜んでくれた。
1st、2ndアルバムも大切に聴いてくれてることがメンバー全員に伝わっていてその光景があまりにも幸せ風景でした。

brothersに向けて書いた曲「行く道交わる日」、あの頃思ったいつかの未来が実現されたような気持ちだった。

ELLYとのコラボステージ。
“Sparkling Journey”初披露。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
未来なんて何も見えないまま
進むことだけはやめない僕ら
今君が目の前にいることは
共に刻んだ時間の証

寒さで手がかじかむ冬の路上
汗だくで歌った真夏の公園
機材抱え電車を乗り継いで
過ぎ行く時追いかけてた

今日はどんな日になるのかな
風花に乗って舞い降りる出逢いに期待して Ah

めぐる季節の中唄うたえば広がる景色と
君がそこにいれば僕らの旅ずっと続いていく

何度も歌った木造のステージ
3階にある広い控え室
派手なスパンコール衣装のドレス
写真に残る辿った日々

うまくいくことばかりじゃない
それでも届けたひとりふたり君の元まで Ah

めぐる季節の中唄うたえば広がる景色と
君がそこにいれば僕らの旅ずっと続いていく

これから先にきっと出逢いもあれば別れもあるけど
ずっと忘れないで僕らは唄を歌い続けてく

めぐる季節の中唄うたえば広がる景色と
君がそこにいれば僕らの旅ずっと続いていく

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

長い付き合いだけど初めて一緒に作った曲。
デモ音源CDも沢山持って帰って貰えて嬉しかった!


(当日限定ver.)

そして、ELLYからサプライズで花束のプレゼント。
泣いちゃう。

後ろにいる兄弟たちの優しい顔よ!

ご来場と配信合わせて67名の方に観ていただけました。
届けさせてくれてありがとう。

またいつかのbrothersのライブ、その時はまた更にパワーアップしてるだろうから観にきてね。

ふたつめ。
12/23(土)“Candle Night Christmas”

池袋FIELDでのニ度目のワンマン。
一度目は今年の大事な節目につくった無料ワンマン8/6“画面越しに歌った5年間”

クリスマス付近にライブをしたことはあっても、クリスマスを全面に出すライブは初めて。
季節感あるものはなんとなくいつも避けてきてた。
クリスマス大好きなんだけど。

これまで私の音楽活動は年一の作品リリースと身の丈に合わないワンマンをやることを軸にしてた。
今年はどっちもやらないって決めていた。
なりたい自分像に向かうために今必要なのは勉強と練習だと痛感してたから。

しかし蓋を開けてみれば今年4回もやってたワンマン。
自主企画フェスも、イベントもつくった。
「今年はヤバかった」って毎年言ってるけど、2023年が間違いなく過去一ヤバかった。

ワンマンか企画を中心にした2023年後半、一回一回の準備量は何倍も増えた。
朝から晩まで準備の毎日を過ごしてた。
その分一本一本がとてつもなく濃くなった。
大変だが私にはこれが合っている。
そうも確信した。

今年の半ば、出演させてもらっている箱に今後はワンマンや企画をつくってやっていくことを伝えた。
その中唯一私が何を考えてるか聞こうとしてくれたのが池袋FIELDオーナー山石さんだった。

そしてその話の中で開催が決定した今回のクリスマスワンマン。

8/6のワンマンで初めて一緒に演奏してもらって大満足してた私に、次は曲数を増やして一緒にやってみようかと提案してくれた。
嬉しくて震え上がった!
一緒に演奏して楽しいって言ってくれるのありえないくらい嬉しい。
ただ、山石さんは楽しいだけじゃないその先を見ている、いや見せてくれてることを感じている。

池袋FIELDの好きなところを書きたい。

・着席でキャパ30-40名の小さな空間ながら音響と照明設備がえぐい。
・照明の木ノ下さんの曲への理解、それを照明に入れ込む姿が本当に圧巻。「何となくいい感じ」とかじゃない、その曲のための照明って本当に凄い。
・音楽をやる上で自身の知名度、どんな有名な人と同じステージに立ったかって言うのは分かりやすい評価。だから過去の栄光の話って出やすい。
確かに凄い。が、聞きたいのは「今」の話。
山石さんをはじめFIELDの方々から過去の話は出ない。
どんな輝かしい過去があっても常に「今」で勝負している姿がカッコイイ。ついていきます!
・カフェオレ系の飲み物がある。
・スタッフさんみんな超親身になってくれる。
・「良かったです〜!」みたいなのが無い。 最高。嘘がない分甘い言葉が飛び交う場所じゃないがそれが好き。
・あの設備ながら良心的な価格設定。

大好きだな(笑)
そう、とても大好きな場所。

そんな場所でクリスマスワンマン。
何をしようかって考えた時に思いついたのはアカペラはじまりのセトリ。

小さい頃は毎週日曜教会に通っていた。
クリスマスが近付くとキリスト教じゃない人も教会にやってきていつもより賑わう。
賛美歌を歌う時間も増えるし、私たち子供たちのミニ発表会的なものもあった。
今回そのイメージがあったんだと思う。
私はクリスマスに大勢で歌う賛美歌が特に好きだった。

ただ、自分の声を重ねてオケをつくるなんてやったことないしライブのど頭に持ってこれるだけのものをつくれるかは不安。
けどまぁ、やってみないと分からないからね。
つくってみた。
最近裏メロ考えて重ねたりするのが楽しくて1日かからないくらいでイメージデモ完成。
今回も全体を通してサポートしてくれた真也さんにつくった音源共有。
真也さんからは「自分もコーラスアレンジ作りを研究してやってみたい」と言ってくれていた。
良いものをつくるために惜しまず力を貸してくれる人の有難さがすごい。
数日後、私のイメージデモの何倍も華やかになったデモが届いた。
この1分弱の音源作りに一体どのくらいの時間を費やしてくれたんだろう。
めちゃくちゃ細かく作り込まれてる音が重なってた。
真也さんの周りに和音に詳しい人たくさんいるだろうに自ら色んな人のコーラスを研究しながら形にしてくれたことが感激。

ピアノで音確認しながら真也さんが考えてくれたメロを歌って重ねていく。

完成して、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

しかもその音源を真也さんがこれまた研究しながらミックスしてくれて更に良くなった!

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

最終的に低い声の存在感を強めるために実は真也さんにも歌ってもらってます。

イイ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

最高だ。
イメージしてたことが実現できるってほんと最高。

┈┈┈┈┈┈セトリ┈┈┈┈┈┈

Silent Night(cover)
ここにいるよ
໒・υ )՞
ウミホタル
ただ在るだけ
記憶

with山石敬之さん/藤代佑太郎さん
命ある証拠
PEAK OUT
あの日願ったのは
私もその一人
このゆびとまれ

冬空(新曲)

with山石敬之さん/藤代佑太郎さん
碧に溶ける

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

この公演の為のリハーサルは全てFIELDさんで行った。
これがまずありえないです。
ありえないくらい有難いです。

何回その会場に出演したことがあったとしても当日と全く同じ場所で公演イメージを作っていけるほど安心できることはない。

曲については回数を重ねる毎に完成していく。
楽しかったなぁ。

本番前ラストリハで私の中で静かに事件が起きる。
通しリハで最初から最後までやった時、サポート入ってもらう曲たちと一人で演奏する曲たちの感情の入り方が違いすぎていることに気付く。

弾き語りアレンジもこの日のために準備してきたものだけど、全体で見た時にしっくり来ない。
この時点で本番2日前。
どうしよう。

いつも本番直前は極力声出さないようにして過ごすけど、今回は2日間ずっと歌って録って聴いて修正して、を繰り返してた。
やっとこれでいこう!ってなったのが当日の朝4時。

そして衣装も。
前々から着たかった衣装が華麗にスタンバってたのだけど、いざ前日もう一度着てみたら「あれ?!違くない!?なんか。」ってなって急遽買いに行くというハプニング。
スタンバってた子はまたの機会に召喚予定。

この日のヘアセットはリボン入れ込みサイドだんご。

ピアスは໒・υ )՞

ライブに関しては観てもらったものが全てだけど、弾き語りもやりたかったようにやれた。
しっかり受け取ってくれている空気の中で言葉を歌えるのは本当に贅沢なことだ。
直前まで向き合って良かった。

会場までの階段もキャンドル装飾。
可愛かったね。
リハーサル中に真也さんが頑張って配置してくれました。

(リスナーさまがあげてくれてた写真を勝手に拝借)

にしても、サポート入ってもらった時の楽しさが写真に出すぎている。
どんなご褒美だよ終わらないでって思いながら歌ってた。
ニコニコしてうたうような歌殆どないんだけど、もうだめ、楽しすぎる。

keyboard: 山石敬之さん

guitar: 藤代佑太郎さん

「あの日願ったのは」だけハンドマイク。
この曲ギター持たずに歌うの初めて。
超絶自由に歌えて幸せだった。

新曲「冬空」

今までつくったことのないものをつくる、がテーマ。
と決めた自分を呪いそうになるくらい大変な制作になった。
ふたつめのクリスマス曲として制作スタートしたのが今年8月。
今自分が持ってるものだけでの制作はとっくに限界を迎えててこの一年活動と勉強を並行してきた。
一年やってきたことの集大成とも言える曲になったものの、めちゃくちゃムズい。
今までのように感覚でつくるのではなくて、計算してつくっていく。
それは数学的でもあるし、パズルを当てはめていくような作業でもあった。
言わずもがな私の超苦手分野。

でもこれもできるようにならないと自分の思う作曲家に、ソングライターになれないぞって向き合うこと数ヶ月。
何回か形を変えて完成形になったのが今月中旬。

詞は、クリスマスのことを書いてた。
書き溜めてA4用紙2枚びっちりになるくらいの言葉たち。
でもなんかどれもしっくりこない。
全部薄っぺらく感じてきた。
と、全部また書き直しにしてしまいそうな絶望を感じてる時にふと昔みてた北海道の空が浮かぶ。
雪遊びをしてた頃にみてた空。
今もあの頃と同じままの空。
私にとっての冬の記憶を書こう。
そう思ってからは早かった。

完成はしたものの、難しすぎて演奏するかどうかは直前まで迷ってた。
でもやって良かった。
今後どんな風に育っていくかとっても楽しみな曲。

私のワンマンにしては珍しくMCを結構自由に入れた。
MCも楽しいな〜。
山石さんと藤代さんにも喋って貰ったけど、あのシーンが一番楽しかった。
結果的に山石さんをいじったみたいになっちゃった。
勿論即倍返しされましたけど。(笑)
藤代さんも涼しい顔してパンチ効いたことサラッと言うから面白いよねえ。

一緒に演奏する人もMCに巻き込むスタイルまたやりたい。

この日もご来場と配信合わせて50名様に観て貰えました。
池袋FIELDでのライブ、観たことない人は近い未来、観て欲しいな。


サポートのお2人を拍手で送り出す。

自主的にトナカイとかサンタになってるお客さんが結構いて可愛かった。
真也さんがエモく撮ってて笑った。

なんか切ないツノ。

このワンマンに向けて手作りキャンドルを作ったのだけど、持って帰ってくれた方々がめちゃくちゃお洒落に飾ってくれてて感激。写真全部保存してる。
12月は起きたらまずキャンドル作る生活してた。
一気には作れないから毎日3個ずつ。
大変だけど楽しかったしこういう作業大好き。
何より喜んでくれてとーっても嬉しかった。
喜びのロウで溶けていけ。

来年は人と一緒にやるステージをたくさんやりたい所存。

ライブ写真全て小林真也さん。
公演を成功させるため、裏側で本当に信じられないくらいの力を貸してくれました。
自分の作りたいものを、こうしてものすごい温度感で「いいものにしよう!」と動いてくれる存在、すごい。

サポートメンバーや観てくれる人、色んな人に支えてもらったお陰で今年もまたありえないような1年になりました、ほんと。

2023年沢山ありがとう。
さぁ、2024年はもうすぐそこ!