2024/12/24
単独公演“幻想模型“大阪公演と横浜公演、無事完走。
記録を書き初めてから2週間以上もたっちゃったよ。
大阪公演が終わった後、観てくれた方々からの嬉しい言葉をたくさんいただいて嬉しかった。
横浜公演後は一段と熱い感想をたくさんいただき、一番多くいただいた「毎回、前回を越えてくる」っという言葉。
すごく嬉しい。
嬉しいんだけど、私自身は前回を越えようと燃えていただろうかって今一度考えてみたりした。
3年前の「約束ない子、このゆびとまれ」の後も2年前の「碧に溶ける」の後も、これ以上はつくれないって思ってたはずなんだが、いざ公演をつくりはじめれば前回の公演ってライバルでも越えなきゃいけないハードルでもなくなっていた。
いま作りたいものを夢中で作ってるだけな自分に気付いた。
そして今回もいつも通り「これ以上はつくれない」とか思っている。
でも経験を積んだ分見えるものも増えるし、もっとこうしようという欲、ギターは一応毎日触るからミリ単位だったとしても成長はしてるはずだし、歌だって日々研究するし、演出についても常に頭の中に「いつかの演出」妄想コーナーが置いてある。
そう考えると未来の自分が今日の自分を越えていくのは必然なのかも知れない。
いや、そんな単純な話でもないか。
「幻想模型」
ー虚実の影を落としてー
小さな飛行機の窓から見る、人の生きる小さな世界は、自分自身を俯瞰してみてしまう感覚によく似ていた。
小さい頃から大人になった今まで、私の中にずっとある、輪郭が曖昧で言葉にしにくいもの。
それをステージと客席に落とし込んだものが「幻想模型」という公演になった。
ハッキリしないぼやけたものを形にしていくのはとてつもなく苦しい制作期間だった。
と同時に曖昧な線の上に色付けをしていくと色の重なりで輪郭が浮かびが上がるように新たな自分の思考を思いがけず発見したりもして楽しかった。
弾き語り、大阪公演。
歌う魚さんにて。
そもそもなんで私大阪でワンマンしようと思ったんだっけ?
思い返して理由になってることが2つ。
1つ目。
私が歌で入れてもらっているonnetoというバンドで、リーダーのかをりんが同じ演目の公演を数回やりたいといつも言うんだ。
これまで一発入魂、一日完結!で絶賛抜け殻化してた私は内心不思議だった。
ワンマンって消費体力が尋常じゃないから昼夜公演でやったり複数回やるって発想がなかったのと、何回もやればそれだけ集客も大変になる。
実際に同じ演目で複数回の本番をやってなぜかをりんが1回だけにしたくなかったのかすぐ腑に落ちた。
同じ演目なのに1回1回違う。
それでいて回数重ねるごとに味が染み込んで深みが・・・・おでんの大根みたいに・・・・・。
時間かけてつくってきたものを本番を重ねることで愛を深める感覚。
すぐには手放さない感覚。
いつしか私もやってみたいと思うようになってた。
やるなら関東と関西かなぁって、ぼんやり。
2つ目。
昨年大阪遠征が決まった時、大好きな真心場さんにも歌いに行きたくて連絡した。
ブッキング組んで欲しいとお願いの連絡。
無事にライブを終えて最後に店長と話してる時、「詩央里ちゃんワンマンできるのに。ブッキングで組んでほしいって言うなら組むけどさ!」って言われて、その言葉がずっと頭の中で反響してた。
すごく嬉しい言葉だった。
「大阪ワンマン……。いや。でも。いや、やりたい……!」
が渦巻いてた。
私は誰かの言葉で強く背中を押されて行動に移す、のパターンが割と多い。
そしていざ大阪ワンマンやるぞ!てなって真心場さんへ連絡。
目標人数伝えたら、「それなら別会場紹介するわ!」ってすぐ紹介してもらった会場が歌う魚さん。
真心場さんとの連携も個別レスポンスのスピード感も凄まじい。
持ち込みやらあれこれやりたいやら、色々と要望が多い私をとてもあたたかく迎えてくれて有難かった……。
本当は横浜と同じ編成ライブを2公演やりたかった。
でもそれはどう足掻いても実現できなさそうだった。
よぉし、大阪はミニマム編成で別の魅せ方するぞ!と切り替え。
とはいえやりたい表現全部入れ込むにはまだ大幅な資金不足。
と、仕事探しから始まる公演作り。
制作脳が活発じゃない朝早く働きに出て、帰ってきて制作、の10ヶ月間。
現実的じゃないから諦める、がなかなか選択肢に入らないゴジラ詩央里。
ほんといい加減にしてほしい。
でもそこまでしてやりたいならやれば?と思えてくるし、やるならとことん、が自分との約束。
FC“BLUE”も始動。
本当に大きな力で支えてもらった。
この公演を長く時間をかけて一緒につくってくれた存在だと思っています。
ひとつのコンテンツとして楽しんで貰えてたら嬉しいな。
詩央里の活動を信じてついてきてくれてありがとう。
11/2、大阪公演の日は大雨だった。
雨女を卒業して随分経つのにここに来てこの雨。
数分歩いて滝に打たれたみたいに濡れるくらい。
新幹線も止まってた。
遠方から来てくれる予定の方も多く、まず第一に心配だし、物理的に交通機関が止まってるなら大阪にたどり着けない人も多いだろうと思った。
のに、開場してびっくり。
当日キャンセル0人。
みんなそれぞれどうにか辿りついてくれていた。
凄すぎる。
交通機関止まるっぽいし、雨やばいし、外出やめとこう、と思うよりもどうにかライブ行こう、に全員なったってそんなの信じられる?
そんな武士のようなお客様とつくる幻想模型大阪公演。
ギターと声。
そこに大好きなInner Firamentsさんの光の演出。
さらに、こっそりがっつり真也さんのシンセの音。
ワンマンした数も結構増えた今やりたいのは徹底的なリハーサル。
歌、楽器、演出、全て。
まぁ大丈夫!を、大丈夫にしない。
今回はそこをこれまでで一番徹底した。
賛同して毎週時間をつくってくれた真也さんにも大感謝。
結局何回リハーサルしたんだろ。
大阪公演も横浜公演も、テーマは飛行機の窓から見える景色。
光の海が広がる、あの夜の景色。
そこに宿る私たちの日常。
ステージは飛行機の中、空の上。
客席は人々の日常に溢れる街。
客席に座るひとりひとりに、その人の人生を灯りとして灯してもらった。
客席中央で歌うシーンをどっちの公演にも組み込んでいるけど、演出的な意味の他に絶対に入れ込みたい理由があった。
2年前に行った静岡でのツアーファイナルライブ。
あの時確か初めて客席に降りて歌ったんだよね。
生音で。
その時思ったの。
ステージの上と客席には透明で目には見えないうっすーい壁がある。
いや、その壁は別に空間を隔てるものでもなく、もしかするとあるべきものなのかも。
ステージがステージであるために。
でもね、客席にいることで感じる温度感があって、呼吸があって、表情がある。
その一部に自分がなれる感覚に「これだ!」て思った。
ステージの上からでは触れられない「色々」が確かにある。
今年の浜松エレフェスでも客席で歌ったけど、そこでもやっぱり思った。
一度客席で歌うことでその空気をステージに持って行ける感覚。
この感覚は思い描いた幻想模型をつくる上で必須だった。
私が生きる街と空の上から見たそれは、全くの別物にみえるのに同じもの。
光の海をつくる小さな灯りひとつひとつに日々ドラマが繰り広げられていると思うと途端に愛おしくなるんだよね。
大阪公演セトリ
1.優しい嘘つき
(作詞:詩央里/作曲:白石なる/編曲:小林真也)
2.東京
(作詞:詩央里/作曲:白石なる/編曲:小林真也)
3.私もその一人
(作詞作曲:詩央里)
4.移ろい
(作詞作曲:詩央里)
5.帳
(作詞作曲:詩央里)
6.命ある証拠
(作詞作曲:詩央里)
7.これが運命に似た感情ならば
(作詞作曲:詩央里)
8.PEAK OUT
(作詞作曲:詩央里)
9.あの日願ったのは
(作詞: 詩央里/作曲:詩央里,國分勇)
10.冬空
(作詞: 詩央里/作曲:詩央里,國分勇)
11.空っぽ
(作詞作曲:詩央里)
12.このゆびとまれ
(作詞作曲:詩央里)
13.いまの夢
(作詞作曲:詩央里)
14.ただ在るだけ
(作詞: 詩央里/作曲:詩央里,白石なる)
Inner Firamentsさんの光と真也さんシンセによってより広がる景色。
その中で歌えた幸せな夜。
途中休憩入れなくともこのハイカロリーな曲たちをきつくならずに歌えるようになったのは路上で鍛え直したからってのが大きそう。
誰かとやる音楽が最高とは思ってるけど、弾き語りにしかできない空間もあるねえ。
客席がよく見えて、ひとりひとりの表情も見れて、幸せ空間でした。
これまで何百何千とライブを観たり作ったりしている人から演出について嬉しいお言葉をいただいて嬉しかったんだ。
その中に「やらなくてもいいことまで突き詰めてやっててすごい」ってその一言がなんだか頭から離れなくて、私にとってやらなくてもいいことってなんだろう?って帰ってホテルで考えた。
照明も衣装もバンドも演出も、私にとって公演をつくるための必需品。
贅沢品じゃないんだ。
どれも絶対に必要だからお願いしてる。
やらなくてもいいことがあるとすれば、歌うことそのものになってくるなぁと結論。
やりたいことをやるって私にとってはそういうことだよなと。
ワンマン翌日に路上ライブに歌いに出るのはさすがに笑えたけど、この日歌ってなかったら出逢えなかった人がいたから歌いに行って良かったし、アツいぞうたちの姿を2日連チャンで拝めたのも嬉しかった。
路上前に食べに行ったラーメン屋さんがドン引きレベルで美味しかった。
「多かったら残していいからね」って優しい店主さんが出してくれたラーメンを一瞬で完食。
元々美味しいラーメンが優しい店主さんによって更に美味しく感じるよね。
最近はお店を出る時にご馳走様、以外に感想を伝えるようにしてる、一言でも。
バンド編成、横浜公演。
minthallさんにて。
12/7、雨は降らなかった。良かった。
例年よりもタイトな当日スケジュール。
別の場所でヘアメイクやってもらっていた奏者たちがバチバチの見た目で会場入り。
今回もお願いさせてもらったヘアメイクアーティスト、あんりさん半端ないです。
心強きスタッフたちも次々に来てくれて。
大好きなミントホール。
この日は愛するかをりんが詩央里の精神安定剤兼オフショット撮影で裏でずっとそばにいてくれたので、写真と共に書き進めよ。
会場入りして衣装をハンガーにかける私。
フロントマンとは思えない姿ですね!
当日の進行資料ぶら下げてスタッフ感100パーセント。
衣装アイロンがけはかをりんがやってくれました(> <。)
からの終わりきってない資料作成の続きをやりだす。
虎の護衛の元インゼリーちゅーちゅー真也さん。
なるくん。
え?
リハーサル開始。
1分刻みで組んでる超タイトリハ。
途中まで超絶順調に進んでたけど、デュオリハで私が途中でやめたくなくなっちゃって押し気味に。
反省してるけどあれは仕方ないさすがに。
と、撮ってる・・・・・・。
撮ってる・・・・・・・・・。楽しそうだな!
スタッフによる本気のサウンドチェック感すごい。
ヘアメイク開始。
あんりさんとアシスタントさんで魔法をかけてくれました。
担当ベビーシッターが体調崩してしまったと、赤ちゃん抱っこしながらのヘアメイク。
強き母かっこ良すぎた。
赤ちゃんがいることでその場の全体があんなに和やかになるものなのね・・・赤ちゃんパワーすごーーーーーー!
メンバー紹介。
小林真也さん。
大阪公演ではシンセと撮影、横浜公演ではシンセとドラム、映像作成。
資料作成、裏方と雑務、グッズデザイン、公演ビジュアル撮影、フライヤー作成etc
果てしない力を貸してもらっている。本気で果てしない。
「詩央里さんにしかできないことを詩央里さんがやれるように、それ以外は自分がなるべくやります。」って言ってくれるのだけど、凄すぎてちょっと言葉にできません。
存在が凄すぎる真也さん。
が、そういう凄さは一旦置いておいても真也さんのドラムが最高に好き。
風のような、水が流れるような、息成分の多い私の声と横並びで歩いてくれるような音。
白石なるくん。
編曲、作曲、ピアノ。
横浜公演の音楽監督、バンマス、演出も一緒に考えてアイディアもらったりした。
かれこれ10年編曲してもらったり一緒に演奏してもらったり。
凄いピアニスト、アレンジャーが近くにいていいなぁって言われたりするんだけど、近くにいてくれてるからお願いしてるわけじゃないのです。
この公演になるくんのピアノとアレンジが絶対必要だからご一緒してもらった。
どの公演でもそう。
いつだってときめく音の中で自由に歌わせてくれる、呼吸をさせてくれる凄い人。
笹川栞さん。
Wしおり。ダブシ。初共演!
なるくんが詩央里、アコーディオン合うと思うよ〜って紹介してれた。
2月に一緒にスタジオ入ってもらって、心躍るサウンドにその日その場でご一緒してもらうことが決まった。
演奏してくれることを喜んでくれて、その姿もすごく嬉しかった。
優しいサウンドにリハでも本番でもたくさん抱きしめてもらった感覚。
私は今回ご一緒するまでちゃんと話したことなくて、ふわふわ優しい方と思ってたら、芯つよつよ男気の優しいお姉さんでした。
急遽決まった打ち上げにも、長野からお仕事お休みまでして駆けつけてくれちゃったよ!!!
瀬戸槙之介さん。
初共演。
なるくんがぜひ一緒にやってほしいと紹介してくれた。
ウッドベースって私体感したことなくて、今回のメンバー全員で6月頃一度お時間もらってリハーサル。
リハの時からすんばらしく素敵だったんだけど、一番持ってかれたのは本番の時。
軽く脳バグが起こるくらい最高でした。
寡黙クールな方かと思ってたらめちゃ喋るしお酒飲めるしお茶目な方でした。
演奏とのギャップ凄い。
Inner Firamentsさん。
小宮さんと橋本さんが作り出す光の空間に惚れ込んで5年目。
完全に2人で捌ける物量じゃない!が、やっちゃうんだから。
超多忙な中、大阪公演も横浜公演もご一緒してもらった。
アツい心を持つお二人なのだけど、打ち合わせはいつもゆるふわな感じ。
で、当日の光の空間にいつも圧倒される。
私今からこの中で歌うの?っていつもなる。
あんりさん。
お気遣いと優しさで本番前の心の波をなめらかにしてくれる。
ステージに立つための姿を丁寧に丁寧に作り込んで最強のいってらっしゃい、で送り出してくれるスペシャルな方。
仕上がりは勿論、そのお人柄に奏者たちもあんりさんラブになってる。
後半のヘアチェンジ後のぐるぐるつけてくれてたアクセ、アシスタントさんが当日リハーサルを見ながらイメージ膨らませて手作りでつくってくれたんだって。
今回は全体的にモノトーンをテーマとしながらも、街の明かりのような色を点々と入れ込みたいという希望も全部叶えてくれました。最強。
rieさん。
超絶信頼している、大好きな衣装クリエイターrieさん。
今回は大阪公演と横浜公演で共通するキーとなる衣装を制作してもらいました。
この幻想模型公演でのテーマが、rieさんも同時期にあったコンテストで掲げていたテーマでもあったという偶然という名の必然。
rieさんのつくるチュールトップスに激惚れし、その衣装をベースに打ち合わせを重ね、あの黒×ネイビーの衣装をつくってもらいました。
公演ジュアルとしての一着。
いつもたくさんの幸せをくれる方。
スエちゃんさん。
2度目ましてのカメラマン。人気すぎて全国駆け回ってる。
気合い入れて前々からお願いした。
まるで動き出しそうな写真を撮ってくれる凄い方。
2年前の公演では本番中一度も撮っている姿を見つけられなかったので、今回こそは!と謎の気合いを入れて、なんと!2回も!姿を見つけられました。
見つけた瞬間真っ直ぐ目線の先でカメラ構えてて、そう、これ!この瞬間が好き!
セトリ、パフォーマンスは止まることなく進んでいくけど唯一写真は時を止めて残しておいてくれる。
こっちでこの時間残しとくから好きに進んじゃって!って言われてるような気分になるから、カメラマンにカメラ構えられる瞬間って。
横浜公演セトリ
1.The sky above
(作編曲:白石なる)
2.優しい嘘つき
(作詞:詩央里/作編曲:白石なる)
3.これが運命に似た感情ならば
(作詞作曲:詩央里/編曲:白石なる)
4.雨ノチ明日芽吹ク
(作詞:詩央里/作編曲:白石なる)
5.東京
(作詞:詩央里/作編曲:白石なる)
6.花時雨
(作詞:詩央里/作曲:詩央里,白石なる/編曲:白石なる)
7.PEAK OUT
(作詞作曲:詩央里/編曲:白石なる)
8.モノクローム
(作詞:詩央里/作曲:小林真也/編曲:白石なる)
9.あの日願ったのは
(作詞:詩央里/作曲:詩央里,國分勇/編曲:白石なる)
10.冬空
(作詞:詩央里/作曲:詩央里,國分勇/編曲:白石なる)
11.音のない涙と空
(作編曲:白石なる)
12.移ろい
(作詞作曲:詩央里)
13.帳
(作詞作曲:詩央里)
14.命ある証拠
(作詞作曲:詩央里)
15.私もその一人
(作詞作曲:詩央里)
16.このゆびとまれ
(作詞作曲:詩央里/編曲:白石なる)
17.いまの夢
(作詞作曲:詩央里/編曲:白石なる)
18.sky parade
(作詞作曲:詩央里/編曲:白石なる)
それぞれの楽曲についてはなるくんブログが凄くて凄い。
作編曲家目線でのブログ体感は下記。
https://note.com/narushop/n/n0823ccbd5433
私が今回目指した自分のステージ像があって、それは昨年の6/17代官山NOMADさんでの水無月ワンマン×今年の9/15浜松MerryYouさんでのエレフェスを混ぜた感じの自分になりたかったんだ。
水無月ワンマンのとにかく力が抜けてて、聴こえる音を楽しみながら完全に自分の声を支配できた感覚。
浜松エレフェスは、好きな人に囲まれてとにかく幸せ、それを全面に出しちゃっていいやつ。
違いすぎて共存難しいけど、どっちも自分だから。
結果的にこの部分に関して理想とした自分でステージに立てた。
その意思、セトリにも結構現れてるね。
大阪公演から続いて横浜公演でゴールってよりかは、どっちも同じテーマでつくってるから編成や規模は違えどどっちも同じゴールにたどり着いた感。
でも横浜公演で新曲2曲もやっちゃってたよね。
今ふと幻想模型ノートを読み返したら初期ページに「公演のために10曲くらいつくって3−4曲採用が理想」って書いてあるわ・・・・(笑)
配信とかで新曲作る気なかったとか言ってなかったっけか。
日々考えて思考があっちこっちにいって、道中のことなんてすっかり忘れちゃってる感じだね。
あ、でも大阪公演のMC中に実は真也さんが新曲メロ弾いたりしているんだよね。その上で私ががっつりギターチューニングしてるけど(汗)
まず新曲2曲について。
「モノクローム」
まさかの真也さん作曲。
私が新曲作りまくるぞ!って言ってた頃、真也さんの心にも火がついたのかなぁ?ここら辺今度もっと深掘りしてみよっと。
「幻想模型コンペしてもいいですか?」って送ってくれたデモ音源がすごく良くて、どこかに入れ込みたいな〜って妄想をしてた。
メロ聴いた瞬間に断片的に言葉が浮かんでくる曲だった。
でもメロがとにかく好きだったのでインスト曲として初登場し、いつか歌になるのもいいなって思ったりしてた。
「優しい嘘つき」がその流れで超お気に入りの生み出され方だったんだよね。
インストが時を経て言葉が乗る瞬間すごい好き。
でもやっぱり言葉乗せて歌としてセトリに入れよう!ってなって作詞に取り掛かったのが11月。
断片的に言葉浮かんでようがまるっと完成させるとなると机かじり虫、数日間朝から晩まで向き合ってなんとか完成。
公演ビジュアルの解説曲だね。
歌詞覚えられないからサビとか全部同じにしようと思ったのに、書きたいことありすぎて繰り返しなし。全部違う。
いつもそのパターン。勘弁してくれ!
でもめちゃくちゃお気に入り曲。
生み出してくれた真也さん、これまでにないアレンジにしてくれたなるくんに大拍手。
「sky parade」
公演のラスト曲という大役をよくぞやり切ってくれました。
この曲の着手、今見たら7月6日ですね。
何度も作ってはボツ、を繰り返して分かんなくなっちゃって途中諦めて何ヶ月か放置。
10月に制作再開、途中のまま迎えてる11月中旬。
自分の行動履歴見返すと苦しさ蘇ってきて吐きそうになるね。
やるならバンドでやりたいけど、本番まで3週間ってところで完成が見えてない。
さすがにバンド側も困るだろうし諦めるのが得策なはず。
でもなるくんが言うんです「やるべきだと思うけど」
って。その場にいる真也さんも頷く。
北海道の広大な大地並に懐の広い人たちと一緒にものづくりさせてもらっているわ……。
と、徹夜に徹夜を重ね集中的に制作集中するも、自分で決めた最後のデットラインの日程にも完成せず。
そこでなるくんが作り途中の曲を引き取り、あとは言葉を入れ込めば完成ってところまでつくってくれた。
入れ込みたいアイディアがあるけど繋がらずバラバラと散らばってたのを全部掬いとって綺麗に、かつ詩央里にとって新しい形で曲にしてくれた。
なるくんの両親に生んでくれてありがとうございますしにいかないと、まじで。
この時点で11日前。
ここから作詞。
ここまできたら何がなんでも完成させるぞ!と、前日に完成。
この曲は明確に頭の中にある幻想模型という夜空に浮かぶ「絵」があって、それについて歌ってる。
脳内でMVが完成してるけど、確実にCG入れなきゃいけないからやばそう。
あぁ、やれて本当に良かった!
おかげで大好きな曲になって嬉しい!
ちなみに、この曲が完成したことによってラスト曲予定だった「碧に溶ける」とトレード。
新曲についてはこんな感じ。
最初にセトリインしたのは、「優しい嘘つき」と「東京」。
でもどっちもなるくん作曲。
なるくん不在の大阪公演どうするってなったんだけど真也さんアレンジでのシンセで歌わせてもらいました。
大阪公演のど頭2曲。
「東京」は、真也さんが超絶頑張ってシンセに加えてコーラスも収録したオケをつくってくれた。
もうほんとすごい。
横浜公演では、「優しい嘘つき」は、なるくんとのデュオに真也さんシンセ。
この曲セトリイン率すごいね。今すごく心にマッチしていてたくさん歌いたい曲。
「東京」は公演で全員揃うシーンの最初の曲。
最初アコーディンが鳴る中でウッドベースがメロ歌ってる感じ最高アレンジすぎ。好き。
今最高にキてるのは「冬空」。
でもライブセトリスタメンにはなれないな。難しすぎるから。
しかも冬歌にしちゃったし。
北海道で走り回って遊んだ頃に見てた、雪の日の広い空の曲。
大阪公演では真也さんシンセと一緒に弾き語り。
横浜公演でのバンド編成では、この曲をハンドマイクで歌いたいという夢が叶った。
リハ音源も何回聴いたか分からないくらい聴きまくってた。
ここで一度HP全てで歌いきり、詩央里去る。
バンド演奏が繋いでくれるあの時間が大好物。
「音のない涙と空」のインスト演奏も最高だったね〜〜〜〜〜〜!
この曲を知ってる人たちはインスト聴いてても言葉って浮かんだりするのかな。
宝くじが当たったら詩央里曲インストアルバムつくりたいな〜好きな人たちに弾いてもらうの。最高かよ。
あ、しかも監督とか全部任せて、なんなら選曲も任せて私は完成して盤になって初めて聴くの。最高。
横浜公演でのデュオコーナー。
アンケートでここについて書いてくれてる方多かったなぁ。
初めの詩央里案では大阪公演の余韻シーンを入れようと思って、真也さんシンセとつくるコーナー予定だったけど、せっかくだしそれぞれの楽器とコラボも良さそうって真也さんが言って、その後なるくんも絶対それがいいって言って、確かにやってみたい!ってなって決まったんだ。
「移ろい」with瀬戸さん。
一人でしかやったことなかった曲。
本番当日の瀬戸さんベースが凄すぎてびっくりして途中でやめられなくなっちゃった。
前半の低く長い音に痺れ、後半の指で弾く自由な低音に痺れ。
この日、この曲もっと好きになった気がする。
「帳」with栞さん。
今年の夏にできた新しめの曲。
大阪公演では真也さんシンセ入ってもらって弾き語り演奏。ぼんやり光る灯りのようなシンセ、好きだったな〜。
アコーディオンは、ズンチャッチャって踊るようなイメージ強かったけど、こんなに優しく包んでくるようなサウンドなのね・・・・って感激。
どっちの公演も優しいサウンドを感じながら歌えたシーンでした。
「命ある証拠」with真也さん。
自分の中では代表曲のひとつと思っている。
強い悲しみの中から出れない時に、それでも今こうして感情が湧いてくるならそれは喜びかもしれないと思って書いた歌。
真也さんのこの曲への理解がすごくてそれが一緒に演奏すると全身で歌える感覚になる。
「優しい嘘つき」「これが運命ににた感情ならば」withなるくん&真也さんシンセ
なるくんとのデュオも見たかったってたくさん感想いただいたんだけど、やってるからね!!!!
ここで真也さんも弾いてるのに舞台袖にいるのは絵的にはなるくんとのデュオシーンで、サウンド的には大阪公演の余韻も入れ込みたかったから。
インストバンド演奏後になるくんだけ残ってピアノ余韻が続き、後から追いかける詩央里をステージで待っててもらうなんて、一緒に喋ってみせる以上に信頼や「これまで重ねた日々の延長の上にある今日」を表現できたと思っている。
歌ってるとなるくんのその日の温度感みたいなものが音の中じんわり伝ってくるんだけど、なるくん側もおそらく私以上に今日はその感じねって感じながら弾いてくれてると思うんだ。
その目に見えないやり取りがすごく好き。
大阪公演だけセトリ入りした「空っぽ」と「ただ在るだけ」。
「空っぽ」は横浜公演でもやりたかったけど曲数オーバーで泣く泣く入れられなかっただけ。(笑)
「ただ在るだけ」は最近ラスト曲にされがちな歌。
生きる上で出していく答えって時間と共に変わるものだと思っているんだけど、この曲についてはどうやらしばらく変わらなそう。
もしかするとずっと変わることないのかも。
そういう意味で自分の中で今強烈に完結してる歌。
だから次が約束されてる大阪公演でなら完結して終えてもいいんだけど、横浜公演はラスト公演だから完結したくないんだよね。
寂しくなるから。
サウンド的には大阪公演のこの曲直前MCで真也さんが空港でよく耳にする音を鳴らしてくれています。
それぞれがそれぞれの場所へ向かい、そして「次の場所で会おう!」を込めて。
新曲以外で横浜公演のみでセトリインした曲が「雨ノチ明日芽吹ク」と「花時雨」。
「雨ノチ明日芽吹ク」はセトリもある程度固まったあとに入れたくなって追加したポエム曲。
言いたいこととして書いた言葉たちのほんの一部が歌詞になっていくけど、言いきれてない部分を語りとして入れたいなって思ってざっと書き出したら、まんま「雨ノチ明日芽吹ク」みたいなこと書いてたので、これじゃん!ってなった。
これまでライブでやったのは2回だけ。
3rdアルバム“雨ノチ明日芽吹ク”のイントロダクションであり、タイトル曲。
なるピアノで展開されていく音のドラマが美しくて大好きな曲。
しかも、本番5日前にこの公演の為の言葉を追加したくてなるくんにこの部分のピアノメロを新たに作って欲しいと相談。
ドン引き&ガチギレされると思ったし、されても当然なんだけど、思いついてしまったことを飲み込まずに言える人がいるって本当に有難いこと……。
次のリハで合わせた時に感激。
ここについてもイメージしたもの以上の形で実現。
語りの練習は、好きな声優さんたちのナレーション映像を見漁り真似して練習。
当たり前だけど歌とナレーションは全くの別物だね。
「花時雨」はアコーディオンは絶対この曲!と思っていたから迷わずイン。
昨年6/17水無月ワンマンで誕生した曲なので、あの日のインスピレーションを引きずり出したい気持ちもあり。
サウンドは勿論、歌詞も自分の中に強くあるものを書いててお気に入りの曲。
浜松エレフェスの余韻を引きずりたくて入れた「このゆびとまれ」。
手拍子しながら聴けるような歌は最初入れる予定なかったんだよね。
公演のテーマとちょっとずれるから。
でも浜松エレフェスでのステージがあまりに幸せで忘れられず、その日ステージから見えた全ての優しい表情、あの光景ごと公演の景色の一部として持ってきちゃおう!とセトリ入りしました。
ギター弾きながらMCするのまじでむずくて、家でひたすら「横浜公演ご来場ご視聴ありがとうございまーーーーー〜ぁす!」って一人で練習してたのはここだけの話だよ。
セトリ外れるわけない「PEAK OUT」。
今の私のスタメン曲。
この曲の音源化切望。
歌喫茶「いまの夢」。
大阪公演でも横浜公演でもみんなで歌うシーンにした。
「ラララ〜」でもなければ単語を繰り返すでもない歌サビを歌わせるなんてね。
会場で声が合わさる感じいいよね、大好き。
歌ってくれてありがとう。
横浜公演ではここで花道演出。
あれはいつかステージに立つ最後の日にやりたいと前々から妄想してた演出だったんだけどね。
客席から見えた奏者たちの優しすぎる表情、優しいコーラス、この活動する中で出逢った大好きなリスナーと演者、客席で見ると一段とすんばらしい光演出、天国かと思ったわ。
夢じゃなくて良かった。
弾き語り「私もその一人」。
大阪公演ではステージに行ってからの一曲目。
横浜公演では唯一のひとり曲。
4thアルバム“Lighting in the dark”の一曲目に収録している曲。
アルバムの一曲目になる曲って明確な役割があっていいよね。
ど頭インスト「The sky above」。
「何をやるか」と同じくらい「誰とやるか」をすごく大事に思っています。
いやぁもう、めちゃくちゃ大事に思っている!
「こんな素敵な人たちとステージをつくったよ!」を入れたくてインストオープニング。
奏者たち、超かっこいいよね!!!
これまた直前まで構成あっちこっち迷いまくってて直前になるくんに相談したら以前つくった曲を聴かせてくれて、これが凄まじくドンピシャ。
難曲すぎるらしいけど、カッコよすぎるよ!!!
こんなカッコイイ曲に私がタイトルつけちゃっていいんですか!?
幻想模型全振りタイトルにしちゃったよ!
先にステージに向かう奏者たちに「じゃ、またあとで!頑張ってね〜♡」て送り出したら「頑張ってね〜♡じゃねえよ!」て突っ込まれて笑った。
ステージが飛行機、客席が窓から見える夜景。
光の集合体、ひとつひとつに宿る日常ドラマ。
たくさんの力を借りて、自分の思い描いた全てを表現できた公演でした。
演者と最強スタッフたち。
余韻引き延ばすお花ちゃんありがとう。
急遽開催した後日打ち上げ、みんな参加してくれて歓喜。荒れ狂った家を死ぬ気で片付けた。
公演映像流しながらお酒飲んで食べて。
ジン×腐りかけのジンジャエールが一番好きだったな〜!
ちょっとずつ食べてたいただいたお菓子たち、みんなもりもり食べてくれるものだから、全部幸せに羽ばたいてゆきました。
こんな感じ。
やっと書き終わった〜〜〜〜〜〜〜!
すご、ここまでで12630文字!
最後まで読んでくれた方は勇者!
では、また会えますように、と願いを込めて。
それぞれの日々へ、
行ってらっしゃい!