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2024/01/07

声が出なくなったら

先日楽しみにしてたライブを観にいった。
どでかい会場、1万人以上動員している公演。

スーツケース引きながら会場に入っていく人も多い。
遠方からこの日を楽しみに来たんだろう。

緊張感高まる演出の中、その日の第一声。
好きな歌い人のその日の第一声聴く瞬間って毎度震えるんだよな。

その第一声を聴いてすぐに分かってしまう。
本調子じゃないことに。

1曲2曲進むに連れて、ただ本調子じゃないとかそんなレベルじゃないなって思ってくる。
おそらく風邪とかでもない。

でも本人は平然としている。
MCも。

私がその立場だとしたらどうするだろう。
悔しくて辛くて泣き崩れるかもしれない。
平然なんてきっと装えない。

ライブは約2時間。
本人の喉や身体の心配と私だったらどうするかをずっと考えてしまい浸れないどころか冷や汗みたいなのをかいてた。
ものすごく心が疲弊した。

こんな多くの人に期待されるプレッシャーと、延期もキャンセルもきっとそう簡単にできるものでもない。

ずっとぐるぐる考える。
でも観てくれる人をこんな気持ちにさせてはいけないってことだけはどんな状況下だとしても私の中で絶対だと思った。

歌い人は日頃からめちゃくちゃ喉のケアをしてる。
ライブ前は特にめちゃくちゃやる。
それでも本調子に持っていけない時も少ないけどどうしてもある。
そんな時に自分から「今日調子悪くて…」とも絶対言いたくないし、「今日調子悪いですか?」とも絶対言われたくない。
どんな手を使っても最善を尽くして良い日にする。

それでもどうにもならない時が続くとしたら。

どんなコンディションでも待っててくれる人がいる限りその日の最善を尽くしてステージに立つのか。
自分の思うものを届けられないならどれだけ時間がかかっても届けられるようになるまで治療に専念するのか。

私はどっちを選ぶだろう。

きっとやれること全部やってどうにもならないなら歌わないことを選ぶと思うけど、その時になってみないと分からないね。

身体、大事!