音のない涙

ある日の仕事のお昼休憩、お気に入りのお店に行ってご飯を食べながら未来でやりたいあれこれを考えてワクワクしていた。

同じ時間に私のいた場所のすぐ近くで人が死んだ。
その人自身で選んで命を絶った。

私が希望を抱いた明日は、その人にとっての生きるには苦しすぎる明日。

呼吸をすることさえ苦しんでいる人に生きていればいいことがあるよなんて言いたくない。

「楽しく」「前向きに」「明るく」生きることは出来るなら素敵だと思うが、
誰もがそうやって生きたくても生きられるわけじゃない。
明るい言葉で前を向けるわけじゃない。

どんな時でも誰かの痛みを胸に、生きていたい。

過去の自分が覚えた痛みも然り。

救えなかったとしても、間に合わなかったとしても、音のないその涙に気付ける人間になりたい。