それは視力みたいなもの

「人の気持ちを考えましょう」

いくら大人になっても難関なそれを、小さい頃からあたかもみんなやれば当然にできることかのように教えられる。

心は目に見えない。
見ようとしても見えるものでもない。

年齢関係なくそれが見えてそうな人もいるのは、一種の才能かもしれないし、本人の努力、いや生き方がつくった力なのかなって思う。

私にはその力が無い。
唯一の救いは、力がないと自覚があること。

なら、どうするか。
ひたすら考えるしかない。時間をかける。
何日、何年かかっても、言葉にするまでのものに辿り着けないことも多い。
それでも尚やるしかない。
じゃないと大事な人を大事にできない。

いつか私が「人の気持ちを考える」を誰かに教える時が来るなら、それはとても難しいことで誰にでもできることじゃないからたくさん時間をかけて考えるものなのだと伝えると思う。

無色透明な罪。
見えないからこその悪意なき破壊者。
私もその一人。