作詞 作曲:詩央里 / 編曲:白石なる
ある日少女の元へと一通の手紙が届いた
仲の良い友達からだとすぐに気付いて
嬉しくなってその場で読んだ
何故か少女について書いてあって
よく見るとそれは少女宛ではなかった
読むべきではなかったその手紙を
最後まで読んだ宛先違いの手紙
全部読んでその宛先の元へ届けて終わった
たった五分程の話を十年経った今でも覚えていて
何回も思い返す
それから少女は誰かとの関係に
名前をつけることはしなくなった
大人になるということは
こういうことだと言われてる気さえした
時はいくつも過ぎて
それなりに人と出逢った
何かを嘘か真実か考えることはもう多くはない
誰かに期待しないで生きること
想像していたよりも遥かに楽だった
その中信じることを学ぶのはあまりに皮肉だった
あれから少女は泣くことも叫ぶことも
減った日々の中を生きている
愛だ友だその脆い言葉たち、もう充分だよ
それから少女は誰かとの関係に
名前をつけることはしなくなった
大人になるということは
こういうことだと言われてる気さえした